今回は公務員と民間企業の違いについて語ります。
タイトルにも付けていますが、一番大きいのが利益を出さなければいけないか、そうではないかという部分です。
いや、そんなことは分かっているよ、と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、利益(ノルマ)があるかどうかによって生じる公務員と民間の違いまで考えている方は少ないように思います。
利益を出さなければいけないと、利益を出していさえすれば多少協調性に乏しくてもやっていける場合もあります。
公務員の場合は利益が無いので、ひたすら社内政治や上司や周りへの気遣い(最近流行の言葉で言えば「忖度」)が必要になるんですね。
端的に言えば、そこが公務員と民間の最もな違いです。
利益の代わりに徴税というノルマがある国税専門官。「最も民間に近い」と言われている公務員ですが、実はかなりのゆるふわホワイトです。
民間企業のように利益に追われないと、「忖度」がはびこる?公務員の職場の環境って?
「国税専門官」の一部の部署のようにノルマがあるところもあるので一概には言えません。(とはいえ、民間のノルマに比べればかなり楽でしょう)
しかし、おおむね忙しくない部署に属すると「忖度」をしなければならない場面が増えます。これはほぼ確実です。
地方であればあるほど、特にそういった雰囲気が大きいでしょう。
「明文化されていないことを忖度する必要がある」というのが公務員系の職場の大きな特徴になります。
仕事はマニュアル主義なのに面倒くさいですよね(笑)
仕事に利益が出ない分、上司に忖度したり職場の空気にどれだけ協調できているかというのが「人事評価」の指標になってしまうんですね。
これは民間でも同じで、上司に嫌われるとまず出世できません。
しかし、公務員系だとよりその空気は大きいでしょう。
仕事の根回しでは絶対に上の人に許可を得てからする必要がありますし、飲み会や有給休暇を取得して実家に帰った時は一人一人に「ありがとうございました」と言って回る必要があります。
それをしないと、人事評価でマイナスどころか職場で嫌われてしまう原因にもなりかねません。
利益(ノルマ)の達成や数字によって実力が図れるのであれば問題ないのですが、そうでないと上司の実力がわかりません。
特に年功序列だと、年数いれば勝手にある程度出世していくのでより年上や上司の実力が分かり辛い。
そこで、ちゃんと「序列」を確認しあう(具体的には仕事の根回しでも、挨拶でも先に行うといったこと)ことで上司も自分の実力を示せた気分に浸るんです。
面倒くさい、と思う方は一度公務員系ではなく民間企業の業界分析もしてみましょう。
自分自身の奥底にある気持ちも大事なので、自己分析も忘れず。
でないと、「やっぱりこの職場は合わなかった」となる可能性がありますからね。
しかし、公務員系の仕事は緩い。ホワイト。休暇も多い。「忖度」はその代償。
上で悪し様に書いてしまいましたが、そもそもどこの業界であろうとマイナス点はあります。
忖度しなければならない、飲み会に参加したり休日を使ったイベントに出席しないといけない代わりに、圧倒的に休暇が多いです。
部署と公務員の職種にもよりますが、無駄な残業も少ないでしょう。
多少上司や仲間と飲み会やイベントをしても、余暇時間はたくさんあります。嫌であっても、10を得るために2~3を犠牲にする精神でいきましょう。
有休も含めれば150日近い休日があるわけですから最高ですよね。
また、利益(ノルマ)がない分、仕事できるできないの区切りが不透明なのでそこまで厳しくされません。
40歳を超えていると「生活のため」と思って、ゆったり仕事している人も多いでしょう。
それをどう見るかは、その人の性格次第ですね。
ただ、「誰にでもできる」仕事ではあります。面白いかどうかは微妙ですが(笑)