今回は実は公務員は給料が民間に比べて安い?というお話です。
正直、どの公務員かにもよりますが安いです。特に若いころはかなり手取りにすると低いでしょう。
田舎の市役所であれば5年を超えて勤務しても手取りが16~7万円ということもじゅうぶんありえます。
その代わりに身分の保証、年功序列、終身雇用が守られる既得権益の世界になります。
40歳を超えた人が家族を養うために厚遇される代わりに、若い人は年配の方よりも働かされながらも給与が低いんですね。
つまり、年齢がいくたびに得するシステムなのですが、途中でやめてしまうとマイナスが大きいです。
ただ、公務員は「額面の給与」は微妙ですが、色々福利厚生が充実しているのでそれがあることで普通の企業よりもマイナスということはないです。
生活ができなくなるレベルというのはありえないでしょう。そこは安心してください。
公務員と民間企業の違いについての記事はこちらから。利益の概念があるかないかでどれぐらい風土や環境が変わるのか。
両方経験したことがある私からすると、入社前は思った以上に盲点があります。是非お読みください。
公務員の給与が少ない理由。薄給の代わりに官舎や住居手当がある。
公務員の給料が少ない理由としては、官舎の充実と住居手当にあるでしょう。
官舎は1万円前後あれば住めるところが多いです。(都内か田舎かによって大きく変わりますが)
普通家賃が4~5万円ワンルームであればかかると思いますが、それがかなり節約になりますね。
これが非常に大きいんですよね。
実質3~4万円は給料が増える計算になります。
(ただし、官舎は場所によってはすごく汚かったり、エアコンもついていなかったりします。割と運ゲーですね。税金を無駄遣いするなというクレームが原因かと……)
給料自体は安いので、(官僚と呼ばれる「国家総合職」採用でも東京採用による地域手当を抜けば額面では18万円台の給料です、手取りは15万円台じゃないでしょうか)官舎がないと本当に厳しいんですけどね。
難関大学を出て、更に難関の公務員の筆記試験、面接試験、記述式試験などなどを乗り越えてきて努力をした人ですからこの給与というのは正直「高い」とは口が裂けても言えないです。
例えば、東京大学を出て大手商社に入れば年収は1000万円を超えるでしょう。
逆に官僚なら400万円台とかなので、正直公務員の年収が高い、というのは一体どこから出た情報なのか謎を極めます。
ついでに言えば、残業も官僚なら死ぬほど多いです。月100時間は余裕でありえます。
しかし、労働基準法適用外なので何も言われません。加えて、残業代は予算が決まっているので一定以上は出ません。
公務員の本格的メリットは30代後半から。また、社会的信用が厚く、車、持ち家、結婚相手を得るのは簡単。
30代後半から給料が上がり始めます。
これは子供が小学校に入学するなど、支出が増える時期と重なりますね。
40代までは同期と横並びの給与ですが、そこから出世をしていき給料の額に変動が起き始めます。
ポストに付けばかなりの額の給与になるでしょう。(とはいえ、官僚のトップとかでないと1000万円超えが限度でしょうが)
加えて退職金はかなりのものです。
それが今後日本がどうなろうとも、国家が破産しない限りはその待遇です。(日本が破産するのはそうそうありえないことでしょう)
また、社会的信用が著しく高いです。
車、持ち家ローンは簡単に組めます。(財務省共済から低額金利で住宅ローンを借りる制度もあったり、各省でいろいろ施策をやっています)
そして、結婚相手も見つけやすいでしょう。
今の時代車、家、結婚をすべて満たせる人もそうそう少なくなってきたなか、それをかなえるのは難しくないというのは公務員の特筆すべきメリットですね。